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FP2級の人が診断士「経営法務」で新しく学ぶのは何か。相続・事業承継・金融法規は済み、会社法・知財・契約が残る

公開 / 運営: TechAthletes / 本記事にアフィリエイトリンクはありません。

前回はFP2級から診断士「財務・会計」を見ました。今回は「経営法務」です。FPで学ぶ相続・事業承継・金融商品の関連法規は、診断士の経営法務でどこまで効くのか。両試験の公式の出題範囲を同じ論点表で突き合わせると、経営法務の4+1+10論点のうち、FP2級で同等以上に学んでいるのは4論点、一段深く学び直すのが1論点、まったく新しいのが10論点でした。

対照の仕方

FP側は日本FP協会の2級 試験範囲(学科の6分野の細目)、診断士側は中小企業診断協会の令和8年度 第1次試験案内「13.試験科目設置の目的と内容 5.経営法務」(p.17-18)。取得日はいずれも2026年10月6日です。論点ごとに 0(範囲外)/1(用語・考え方)/2(計算・処理)/3(応用・判断)で深さを判定し、FP2級を手持ち、経営法務を目標として比べました。FPの細目は項目名だけの公表なので、計算を含む分野を2、制度・用語の理解を1とする基準で運営が判定しています。

FP2級で同等以上に学んでいる4論点

論点対象での深さ手持ちの最大深さ対象シラバスの参照
相続・贈与の法律(民法 相続)12(4) 企業活動に関する法律知識 > 民法(相続)
金融商品取引法・消費者保護・関連法規11(4) 企業活動に関する法律知識 > 金融商品取引法/消費者保護法
事業承継(経営承継円滑化法・事業承継対策)12(4) 企業活動に関する法律知識 > 事業承継に関する法(経営承継円滑化法)
社会保険(健康保険・介護保険・労災・雇用保険)と労働保険・社会保険の届出12(1) 事業開始、会社設立及び倒産等に関する知識 > 届出・手続等(労働保険・社会保険の届出)

FPで触れているが、経営法務では一段深く出る1論点

論点対象での深さ手持ちの最大深さ対象シラバスの参照
民法(物権・債権)と不動産取引の法律21(4) 企業活動に関する法律知識 > 民法(物権、債権)

FP2級の不動産分野で学ぶ民法は、不動産取引に即した物権・債権(借地借家法等は別論点)です。経営法務では物権・債権を企業の取引全般(売買・債権回収・担保)の文脈で問うので、同じ民法でも対象が広がります。

まったく新しい10論点

論点対象での深さ手持ちの最大深さ対象シラバスの参照
企業結合・連結会計(合併・連結決算・のれん)10(4) 企業活動に関する法律知識 > 会社法(合併)/(1) 合併等の手続
会計ディスクロージャー(開示制度)10(5) 資本市場へのアクセスと手続 > 有価証券報告書とディスクロージャー
配当・剰余金の処分(配当政策と会計処理)10(4) 企業活動に関する法律知識 > 会社法(会社の計算)
純資産の会計(資本金・剰余金・株主資本等変動計算書)10(4) 企業活動に関する法律知識 > 会社法(会社の計算)
事業開始・会社設立・倒産の手続(法人の種類、登記、届出、会社更生・民事再生)20(1) 事業開始、会社設立及び倒産等に関する知識
知的財産権(特許・商標・意匠・実用新案・著作権・ライセンス契約)20(2) 知的財産権に関する知識
契約の基礎と類型・紛争解決(売買・秘密保持・フランチャイズ、訴訟・仲裁・調停)20(3) 取引関係に関する法務知識
会社法(株式・機関・計算・合併・譲渡制限)20(4) 企業活動に関する法律知識 > 会社法
独占禁止法・不正競争防止法・製造物責任法20(4) 企業活動に関する法律知識 > 独占禁止法、不正競争防止法、製造物責任法
資本市場へのアクセス(開示・社債発行・株式公開)10(5) 資本市場へのアクセスと手続

新しい10論点は、経営法務の本体である会社の法律です。

つまりFP2級の人は、経営法務の「個人と相続」の側は済んでいて、「会社と取引」の側を丸ごと新しく学ぶことになります。

学ぶ順番の提案

  1. 会社法を最初に: 事業開始・設立の手続 → 会社法(株式・機関・計算)→ 合併と純資産・配当規制、の順で積み上がります。経営法務の中心で、他の論点の前提にもなります。
  2. 民法は不動産の外へ広げる: FPで学んだ物権・債権を、企業の取引(債権回収・担保・契約の成立)の文脈に置き直します。
  3. 知的財産・契約類型・競争法は独立して: 用語と制度の理解が中心で、順番の制約は弱いので、会社法の合間に。
  4. 資本市場と開示は最後に: 会社法と財務・会計の開示を知ってから。

この順番は差分ツール(FP2級 → 診断士 経営法務)の「学ぶ順番(残りだけ)」と同じ規則です(無料・登録不要)。

試験の形式(公式の値)

試験形式・時間・配点直近の実施出典(取得日)
中小企業診断士 第1次試験「経営法務」多肢選択・60分・100点令和8年度は2026年8月2日に実施済み。令和9年度の日程は未公表令和8年度 第1次試験案内(中小企業診断協会)(2026-10-06)
FP技能検定 2級 学科CBT・多肢選択式 60問・120分・合格基準 36点以上(60点満点)月単位で通年実施2級・3級試験要綱(日本FP協会)(2026-10-08)

令和8年度の診断士1次試験では「経営法務」の科目受験者が16,313人、科目合格者(試験合格者を含まない)が1,796人でした(令和8年度 第1次試験に関する統計資料、取得日 2026-10-06)。

出典

本文の作成にAIを使い、運営が公式資料と照合しています。数値は本文中の出典(取得日つき)の値のみを使い、過去問・市販教材は転載していません。

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